シナリオの書き方は人それぞれ。プロのシナリオライターを目指す人はもちろん、色々なセオリーがあるけど、趣味から入るなら、楽しみながら書くことが大事、結局自分にあった書き方が一番だと思うよ。
あんまりがんじがらめに良いものを書こうって思うと、楽しめなくなっちゃうものね。
とはいっても初めての人にとっては、いったい何から始めるのって思っちゃうだろうから、簡単なアドバイスを
こんなのを作りたいっていうアイデアを文章化したよね。例えば、「病院を舞台にしたミステリー」っていうアイデアがあったとしよう。でもそれだけじゃ不十分、この文章を見てもどんな映画になるのか全く想像付かないでしょう
自分のアイデアが、もっと具体的にストーリーが思い浮かぶような文になるのか?そこがポイントになって来るんだ。
上の例のアイデアから発展させて、「原因不明の死者が相次ぐ病院で、その原因を解明していく医師の物語」と文章化できれば、そこから、どんな病院?どんな死に方?主人公は何科の医師?など、この先考えるべき方向性が明確になるよね
次に、それを物語の基本中の基本、起承転結のセクションに分けてみよう。上の例なら(起)病院で原因不明の死者が相次ぐ。(承)主人公の医師が調査を始める。(転)意外な真相に近づく(決)犯人を突き止める。
これを見て、みんな、もう気づいたと思うけど、「病院を舞台にしたミステリー」って殆どこういう話じゃん
実はその通り!映画にしても小説にしても、基本になる構成は本当にシンプルなんだ。でもこんな風に具体的に書いてみると、そこから、調査すべきことや、どう膨らましていくかっていうのが、見えてくると思うんだ
その骨付けで、本当にバラエティに富んだストーリーが出来上がってくるんだね。そこで重要になってくるのがキャラクター設定。
主人公だけに限らず、すべての登場人物のキャラクター如何で、ストーリーが魅力的なものになるか否かが決まると言っても過言ではないと、僕は思ってる。
だから、それを作る作者は、登場人物たちのバックグランドや、性格を完全に把握していかなきゃいけないと思う。一度キャラクターを設定しちゃうと、頭の中の登場人物たちは自由に動き始めるんだ。これは中々楽しいものだよ。
このキャラクター設定はちょい役でも手を抜かないこと!名作の多くは魅力的な脇役がスパイスになっていることをお忘れなく。
ここまで決まったらこの先どう進めるかは、それぞれの自由でいいと思うよ。書きながらストーリーを考え進めてもいいし、頭の中で大まかなストーリーを完成させてから、書いてもいいと思う。
ちなみに僕の場合は、頭の中で細かい台詞は別とした、ストーリーを完結させてから書き始めるスタイル。職業柄、映像やカット割りも思い浮かべてストーリーを最後まで追ってから、第一稿にとりかかるんだ。
でも、これがベストかどうかは、人によると思うので、自分のスタイルを見つけてね。
さて、シナリオが完成したら(は、はやっ)次なる作業は次回に!
ク~ル?