猿でもわかるファイナルカットプロ7 PART 27 (マット合成)

ここまで見てきた合成って、ダブルエクスポージャー以外は、映画ではそれほど、使用頻度の少ない、どちらかと言えばテレビ番組のタイトル用の合成なんだね

映画で使用するのは、マットや、キーを使って、違和感無く合成する方法がほとんど

ここでは、一人二役で演じた、僕の「Double Cool Returns」を例に見てみるね

この作品は、僕が同じ画面に同時に登場するために、当然全カット、合成を使用してるんだけど、仕掛けは実にシンプルなんだよ

撮影時のプランが重要なんだけど、構図として、それぞれ、撮影時に画面の中心を越えないようにしているんだ

だから、中心までのマスクを作って、タイミングを合わせて合成するだけなんだね

まずは、素材をタイムラインに配置、ベースとなるクリップがトラック1、合成する素材がトラック3、そして、ブラウザのエフェクトタブの「ビデオジェネレータ」から「図形」>「方形」をダブルクリックしてビューアに表示し、「スーパーインポーズ」の要領でトラック2に配置しよう

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

タイムラインに配置した方形をダブルクリックしてビューアに表示(見た目上、変化は無いけど、こうしないと、ここでの設定がタイムライン上のクリップに反映されないので注意)

次にトラック3の合成クリップをcontrol+クリックしてポップアップメニューの合成から「トラベリングマット・ルミナンス」を選択しよう

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

タイムライン上の再生ヘッドを合成しているクリップに合わせると、キャンバス上にプレビューが表示されるよ

ビューアのコントロールタブで「サイズ」を150%、「ぼけ足」を5%くらいにセットしよう

色は白のままでいいんだ。黒い部分と、透明の部分がマットになって、白い部分に合成映像が見えてるのがわかるよね

ビューアの画面をイメージ+ワイヤーフレームにして、「commandと-」を押してズームアウト、画面の外も見えるようにしよう

方形の四隅をshiftを押しながらドラッグして、キャンバスの画面で確認しながらちょうどいい大きさに調整しよう

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

これで、一つの画面に二人のク~ルが登場して会話してる映像が違和感無く作れるんだ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

マットは方形に限らず、合成部分を白、元の部分を黒という原則に従いさえすれば、どんな形でもいいんだよ

例えば、フォトショップのフリーハンドツールで、複雑な形のマットを作成して利用すれば、こんな事も出来るんだ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

この場合は被写体がほとんど動かない事が前提だけどね

トラック1と3に全く同じクリップを配置して、フォトショップで作ったマットをトラック2に配置

トラック3の合成を「トラベリングマット・ルミナンス」にした後、フィルタで色をいじったんだ

次回は同じ「Double Cool Returns」のホットになるシーンの合成を説明するね

ク~ル

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