コンプレッサーを使いこなすにはまず、構造を理解しよう
コンプレッサーは5つのウィンドウから出きているんだ
左上からバッチウィンドウ、その下に設定ウィンドウと、インスペクタウィンドウ、右上がプレビューウィンドウ、右下が履歴ウィンドウ
基本的な変換作業はバッチウィンドウで行うんだ
バッチウィンドウ内の素材のサムネイルが「ジョブ」その中の横長のウィンドウが「ターゲット」
バッチは日本語にすると”一括”とか、”まとめて”という意味なんだ
そして素材ごとの作業の単位が”ジョブ”それのさらに、エンコード(変換)別の単位が”ターゲットという訳だ
平たくいうと、複数の素材を、複数の違った種類のコーデックに一括変換出来る。これがコンプレッサーの最大の魅力なんだね
スペックの低いMacを使用してる場合、まず軽いProxyで編集して、後でHQなどの素材に差し替える、オフライン編集を行う方が効率が良いケースが考えられるね
それを前提とした時、オフライン用素材と、オンライン用素材を同時に変換するのに非常に便利
複数の素材の一括変換の仕方は、前回説明した通り
さらに各素材を複数のコーデックに変換するには、全ての素材を選択した状態でCotrol+クリックし、ポップアップメニューから、「設定を使って新規ターゲットを作成」>Apple>フォーマット>QuickTime>Apple ProRes422(Proxy)等を選択
すると、各ジョブウィンドウにターゲットウィンドウがもう一つできているのがわかるね
今度はちょっと面倒だけど、各ジョブ内の新しいターゲットだけを、Command+クリックして全て選択するんだ
そして前の記事同様にCotrol+クリックして、ポップアップメニューから『書き出し先」>その他で、保存先を選択するんだ
なぜ、ジョブを全て選択では駄目かというと、最初のターゲットの保存先も一緒に変更されてしまうからなんだ
ちなみに同じフォルダーを保存先に指定すると、後から作ったターゲットのファイル名に番号が追加されるよ
詳しい事は別の時に説明するけど、オフライン編集したものを一度にオンライン用素材に差し替える場合、ファイル名は同じであった方が都合がいいんだ
そのために保存フォルダーは「オフライン素材」『オンライン素材」という風に分けておいた方がいいと思うよ
ここまではフレームレートや、解像度を変えないプリセットを使った方法だったけど、もちろん細かく設定を変える事もできるよ
設定ウィンドウの「設定」タブを選ぶと、Control+クリックのポップアップメニューに出てきたプリセットが並んでいるね
左横の三角マークをクリックするとグループが表示されるので、ポップアップメニュー同様、Apple>フォーマット>QuickTime>でProResのコーデックが数種類並んでいるのがわかるね
それをクリックすると右のインスペクタウィンドウに詳細が表示されるんだ
プリセット自体は誤って設定を変えたり出来ないように、変更不可になっているんだ
だけどジョブ内のターゲットウィンドウを選択すると、インスペクタウィンドウの内容は同じでも変更は可能になっている
変換するファイルが一つの場合はここで設定を変えればいいけど、複数一度に変更はできない
でも心配無用、そのためにカスタムプリセットを作って保存する事ができるんだ
まず、プリセットからエンコードの種類を選択してControl+クリックのポップアップメニューで複製を選択
そうすると下の「カスタム」ディレクトリーの中にXXXコピーと名前のついたカスタムプリセットができるんだ
このプリセットは初期の設定は同じだけどターゲットのもの同様に、変更が可能なので、好きな様にカスタマイズ出来るんだよ
こっから先はかなり、知識を要するので、お猿にはハードル高いけど頑張ってね
コピーしたカスタムプリセットを選択すると、インスペクタウィンドウに詳細が表示されるよ
ここでプリセットの名前や説明を変更出来るので、分かりやすいように書いておこう(フレームレートや解像度)
説明の下に小さなボタンが並んでいるけど、これが細かい設定変更のためのボタン
まず一番左が「概要」
このエンコードの詳しい内容が下の画面に表示されるんだ
お猿はもう、チンプンカンプンだと思うけど、重要ポイントを説明するね
幅:(ソースの100%)高さ:(ソースの100%)フレームレート:(ソースの100%)となっていると思うけど、これが素材の解像度、フレームレートを維持して変換するという意味なんだね、ほとんどの場合変更するのはこの部分なんだ
続いて2つ目のボタンは「エンコーダー」ここで基本的なファイルのフォーマットや、コーデック、フレームレートなどを変更出来るんだ
フォーマットやコーデックはコピー段階で選んでいるので、ここではフレームレートの変換をやってみよう
「ビデオ」の横の「設定」ボタンを押すとコーデックの設定ウィンドウが開くよ
フレームレートをクリックすると、いくつか種類が出てくるので、希望のフレームレートを選ぼう
OKでウィンドウを閉じてオーディオの横の横の「パススルー」をクリックして「使用」に変えると設定ボタンが押せるようになるよ
GoProや携帯ムービーは音声がACCコーデックでこのままだと、編集時にレンダリングが必要になってしまうので、フォーマットをクリックして、エンコードの段階でリニアPCMに変換しておこう
OKボタンでウィンドウを閉じたら3つ目のボタン「フレームコントロール」ここの設定はかなり高度なので、ここでは触れないね
4つ目のボタンは「フィルター」この項目は編集時に変更可能なものなので、よほど、全ての素材に統一して色調、音質等を変更する必要がなければ特に調整する必要はないよ
5つ目のボタンは「幾何学的」これまた、不思議な名前の項目だけど要するに、クロップしたり、解像度を変えたりの設定
クロップは通常いじる必要はないね。フレームサイズをクリックして希望の解像度を選ぼう。カスタムを選んで任意の解像度を設定する事も出来るけど、通常はプリセットから選ぶもので十分
6つ目のボタンは変換終了後に何をするか、アクションを設定出来るのだけど、AppleScriptの知識が必要なので特にいじる必要はないよ
最後に右下の『保存」ボタンを押せば、カスタムプリセットの完成、もう一度「概要」を見れば、変更されている項目が分かるよね
カスタムプリセットは「設定を使って新規ターゲットを作成」ポップアップメニューの「カスタム」で表示されるので、よく使うプリセットは変更をしなくても、カスタムにコピーしておくと楽かもしれないね
設定ウィンドウの「書き出し」タブを押せば、保存先のプリセットを作る事も可能だよ
いつも使う保存先が決まっている場合はここで、保存先のプリセットを作っておこう
右上の+ボタンを押してローカルを選択するとFinderのウィンドウが開くので、そこから希望のフォルダーを選択して『開く」ボタンを押そう
このプリセットも「書き出し先」ポップアップメニューに表示されるので、非常に便利だよ
バッチは保存する事が可能なので前述のオフライン編集で、オンライン素材を後から取り込む場合は、保存したバッチを開いて、ターゲットのエンコードと保存先を変更して変換をするという方法も可能だよ
いや~今回は長かったなぁ
でもコンプレッサーの事分かってもらえたよね
ク~~ル?