映画作りには、たくさんのスタッフが関わってるのは、分ってもらえたと思うけど、みんなどんな役割を持ってるんだろう
まずは演出部。監督は文字通り、全てを指示する現場の長。チーフ助監督は、監督の相談役であり、監督の意図を色々なスタッフや、キャストに伝えたり、スケジュールを組んだりするんだね
スタッフやキャストに配る、香盤表や、スケジュールはチーフの仕事。エキストラの動きの演出等もするんだ。
セカンド、サードは衣装、小道具、美術などを、演出を理解しながら用意したり香盤を作って、それをそれぞれの担当者に伝え、用意してもらったり、作ってもらったりするんだ。自分で作る場合もあるよ。
カチンコは少なくとも僕が助監督やってた頃は、サードの仕事だったんだ。これは、画角を理解するのに、とっても有益だったよ。
ちなみに欧米ではクラッパー&ローダーっていう、撮影助手がカチンコを担当しているんだ。ロードって言うのはフィルムを装填すると言う意味。クラップはカチンコを鳴らすと言う意味だね。
撮影部については長くなるので、また次回に話すね。
規模の大きいものになると、フォース、フィフス助監督なんて増える場合もあるんだね。ともかく技術以外の演出的な部分の、準備や管理など、仕事はたくさんあるんだ。
助監督の仕事一つで、現場がスムーズに行くかがかかってると言っても過言ではないんだね。
制作進行という仕事は、もしかしたら耳慣れないかもしれないけど、演出以外の部分の現場の進行を管理する重要な役割。テレビではADがこの仕事を兼務していることが殆どなんだ。
ロケ現場の交渉や、オーディションの手配、撮影中のトラブルの処理、車両手配から、弁当の発注まで多岐に渡ってるんだね。
海外ロケの場合はコーディネーターがいわば、この制作進行を行っているわけだね。実際、僕が一緒に仕事をしているコーディネーターの人も、ドラマや、CMでは、プロダクションマネージャー(こちらでの制作進行の呼び名)として仕事をしているよ。
前回にも書いたように、自主制作ではスタッフが限られてるよね。当然色々な事を兼務しなければいけないんだ。
でも各ポジションがどういう仕事をしているか理解していることは、兼務する上でも重要だよ。
次回は技術部について話すね。ク~ル?