DSLRカメラで自主制作映画を撮影するなら、当然実際の映画のようにフィルムの質感で撮りたいよね
実際、既に撮影をしてみて、画はきれいだけどどうしてもフィルムっぽくならないと感じてる人も多いはず
通常設定のDSLRの動画は、確かに写真が動いているようで、本当にきれいなのだけど、映画の質感とはちょっと違うよね
これにはいくつかの理由があって、それが分かれば、より映画に近い質感に近づける事が出来るんだ
まずはコマ数
映画の場合24コマを採用していて、僕らはこれが映画の質感として慣れてるので、30コマだと、何となくビデオっぽく感じてしまうんだね
続いてシャッタースピード
こちらも、24コマに合わせて、1/50にした方が、1/60よりも滑らかで、より映画っぽくなるんだ
そして、EOSに関して言えばピクチャースタイル
スタンダードだと、画がシャープで色彩も濃く、ドキュメンタリー等では有効だけど、ドラマには向かないんだ
僕の場合はTechnicolor社のウェブサイトからダウンロード出来るCineStyleを使う事が多いんだ
このCineStyleは実のところ賛否両論で、一旦フラットにしたものを編集時のカラーグレーディングで調整する事を前提にしているので、圧縮率が高い一般的なDSLRのフォーマットだと、グラデーションにノイズが入るというのが主な理由
ただ、個人的にはそれ以上に、質感に与えるメリットの方が大きいと感じていて、特に照明部が付けられず、自然光のみで撮影したりする自主制作では、暗部から明部まで幅広く記録出来るCineStyleは凄く有効だと感じてるよ
サンプルとして、しつこいようで申し訳ないけど、先日撮影した作品を観て欲しい
こちらもCineStyleで撮影して、編集時にカラー調整したものだよ
日陰で踊ってるシーンの背景のひなたも白飛びする事無くディテールが出てるのが分かるよね
露出を決める際には、単に露出計だけではなく、ヒストグラムを使って、全体の情報が左右極力はみ出る事無く収まるように設定するのが大事だよ
編集時にはビデオスコープを表示して、まず露出のハイライトと、シャドーを調整して、上が100%、下が0%に来るようにして、中間で全体の明るさを調整するのが基本
サチュエーションは好みによって増減すれば良いよ
これで、かなり、フィルムっぽい質感に仕上がるはずだよ
編集でカラー調整をする自信が無い人は、ピクチャースタイルはニュートラルを選択してね
では、頑張って、自主制作映画を撮っていこう
ク~ル?