ファイルベースで、複雑化するプレ編集作業 (ファイナルカットへの映像の変換と取り込み)

ほんの少し前までは、動画はテープに記録されていて、デッキをIEEE1394に接続すれば、どんな編集ソフトも、簡単な設定で、さほど映像の知識が無い人でも取り込み、編集が出来ていたんだね。

時代はファイルベースになって、ノンリニア編集はもっと簡単になると思いきや、実は意外にも複雑化してしまったんだ。

一言にファイルベースの動画といっても、種類が実に多岐に渡っているんだ。まず、拡張子という箱があるのだけど、これが、マイクロソフト主導の、AVI、Mac主導のMOV、Mpeg系のMPG、Mp2、AVCHD系のMp4などなど、いろいろ。そこに、エンコードという映像の圧縮方式の違いが加わり、同じ拡張子でも編集ソフトを変えると互換性を失ったりしてしまうんだ。

最近の民生用の動画は圧縮率が高く、尚且つ高画質を保てるH.264エンコードを採用している。AVCHDも、キャノン製品が採用しているクイックタイム(MOV)もこのエンコードを使用してるんだね。

AVCHD記録のビデオカメラには、大体動画編集ソフトが付属していて、それを使えば簡単に取り込み、ネイティブのまま編集が出来るようになってるようだね。

ただ、H.264というエンコード方式は”フレーム間圧縮”と言って複数フレーム間の共通しない部分を判別して圧縮する方式で、ワンフレーム単位の編集が出来ないから、エフェクトなどをかけづらいんだ。

カット編集だけで十分な一般コンシューマーには問題ないと思うけど、一歩先を求めてる人には不十分。

ではどうするかと言うと、ファイルもテープ同様、エンコードして、編集に適した物にする必要があるんだ。

そういう意味では、ファイルになったからと言って、取り込み作業がなくなったと思うのは大間違いと言うことだね。

業務用にはパナソニックのP2や、JVCのクイックタイムProRes記録カメラなど、ネイティブのまま編集できるものもあるけど、ここでは、一旦省略。

アドビのプレミアはあらゆる素材の混在が可能としているけど、個人的にはむしろ混乱を招くような気がする。

僕の理想としては、編集前に全ての素材を同じフォーマットに統一するべきだと思う。

このフォーマットの変換方法はソフトによってまちまち。動画編集ソフト内で出来る場合もあれば、別の変換ソフトを使用しなければいけない場合もあるんだ。

ファイナルカットを例にすると、PowerShotのファイルはクイックタイムなので、読み込むことは可能だけど、H.264なのでそのまま編集で使うことは出来ない。バッチ書き出しを使って、読み込んだファイルをProRes等に変換してから編集する。

EOS60D以上の機種で撮った動画は同じH.264のクイックタイムだけど、キャノンのサイトから無料ダウンロードできるプラグインをインストールすれば、切り出しと転送で、読み込みながら同時変換が可能。この場合、カメラを直接接続ではなく、メモリーカードリーダーから読み取るようにしないといけない。読み込んだ後に変換するよりも高速。

ソニー等のAVCHDカメラはプラグインが事前に組み込まれていて、直接接続で、切り出しと転送が可能。

GoPro HDはMp4ファイルだけど、ファイナルカットでは読み込めない。ファイナルカットの付属ソフトコンプレッサーでProRess等に変換する。但しGoProのオフィシャルページではサードパーティのフリーソフトウェアー”MPEGストリームクリップ”を使用するようにとあるので、そのほうがクオリティはいいのかも・・・

おまけとして、60pで撮影した素材を30pや24pのスローモーション素材に変換したい場合、やはりファイナルカットの付属ソフト、シネマツールで開いて、30pまたは24pを選択してコンファームボタンを押すと、オーバークランク映像になる。

長いブログだな~~~

そのぐらい複雑だって事だよ

ちなみに、ファイナルカットで編集したものをYouTubeにアップしようと思ったら再びH.264に変換しなきゃいけないんだ。

分りにくかったらごめんね。僕もファイナルカットビギナーなので、もし間違いを気づいた人はお知らせを~~

無責任?これでいいのだ。ク~ル?

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